
コア・ユニット紹介
セルバイオノミクスの融合研究
研究分野:分子細胞生物学
キーワード:核膜孔複合体 細胞周期 物質輸送
DNAは『生命の設計図』であり、核膜と呼ばれる脂質膜により細胞質とは隔てられた核に格納されています。核膜を貫く核膜孔複合体は約30種類のタンパク質(ヌクレオポリン)から構成され、核-細胞質間におけるDNA情報ネットワークの輸送孔として存在しています。最近、核膜孔複合体は遺伝子発現やDNAを継承する細胞分裂過程にも関与することがわかりはじめ、生命現象を制御する重要な因子として注目されています。しかし、ヌクレオポリンがどのように連携し役割を果たすのかはわかっていません。
本研究ユニットでは、構造学的および分子生物学的手法により、細胞生理制御における核膜孔複合体の動態・機能の解明を目指します。これらの制御破綻が病気を引き起こす機序について研究を行い、核膜孔複合体を基盤とするナノ医療技術の開発を目指します。