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新学術創成研究機構 未来社会創造研究コア「文化遺産国際協力ネットワーキングユニット」「自動運転ユニット」 第3回学際・交流研究会「移動・文化・社会の再設計」を開催しました。

20180118seminar

 2018年1月18日午後,本学国際文化資源学研究センター,新学術創成研究機構・文化遺産国際協力ネットワーキングユニット及び同機構自動運転ユニットの共催により, 第3回学際・交流研究会「移動・文化・社会の再設計」を開催しました。

 霧島酒造 江夏順行社長,環設計工房 鮎川透会長を招き,霧島ファクトリーガーデン(都城にある霧島酒造の産業・文化・ふれあいの施設が融合したガーデンパーク)を軸とした霧島酒造の魅力的な活動について講演いただき,教室は約70名の多くの学生たちで満室となり,大変創造的な時間となりました。

 江夏氏の発表は,霧島酒造が都城という地域とともに歩んできたことを示すものでした。自らの足もとにある文化・環境から取り換え不可能な価値を紡ぎだすとともに,その核となるような場所づくり,そしてさらにそこを開かれた場にしようとする企業姿勢が大変印象的でした。江夏氏の「(霧島酒造のある都城地域は)大事な地元」という言葉に,地元を価値のリソースとして捉えるだけでなく,一種の運命共同体と見る覚悟(責任)もまた感じました。

 続いて霧島ファクトリーガーデンを設計・監修した建築家の鮎川氏は,霧島ファクトリーガーデンの概要やその空間的な可能性を解説しました。建築は地域の文化と溶け合いながら,その地域の歴史や価値を人々に印象付け,相互に結びつける場となることがわかりました。こうした手法は,人口減少が進むこれからの地域社会をデザインしていく上で大変参考になるはずです。

 講演の後は学生たちから多くの質問が寄せられ,博物館的な機能を付加しながら工場をみせるという江夏氏の思想や鮎川氏の手法について活発な議論が交わされました。 

 最後に,本講演会の後に学生や教職員から頂いた感想を短く付記しておきます。

 ・「霧島酒造さんがこれまで培ってきた地元との強い絆や“三方良し”の考え方の結晶が「霧島ファクトリーガーデン」として今あるのかなと感じました。そこからさらに地域の総合的ブランド構築を目指し,地域の様々なサイトや人々と具体的にどのように関係性を築きながら地域全体の発展に貢献していかれるのか今後気になります。また、地域の他のアクターの方々のお話も聞いてみたいと思いました。」(大学院博士課程学生)

 ・「これまで苦手だと思っていた芋焼酎ですが,今度飲んでみようと思います。話を聞くことで「語る人の熱」を感じることが,やはり影響するのだな,と改めて実感いたしました。」(教員)

 (新学術創成研究機構・助教 谷川記)

  • 講義風景
  • 質疑を受ける奥:鮎川氏と手前:江夏氏