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会場:

開催趣旨
金沢大学に優位性のある研究の更なる強化,学問分野融合型研究の一層の進展および国際頭脳循環の継続的拡充を一体的に推し進めることにより,革新的な研究成果を生み出し,新しい学問分野・学問領域の創成につながる学際的な研究を推進することを目的とし,平成27年4月1日に新たに設置した「新学術創成研究機構」の取り組みを紹介します。
アクセスマップ
シンポジウム:
13:00|受付
14:00|開会挨拶 学長 山崎光悦
14:20|講演 ① ②
がん進展制御研究コア 教授 松本 邦夫
革新的統合バイオ研究コア 教授 井上 啓
15:00|休憩
15:15|講演 ③ ④
未来社会創造研究コア 准教授 菅沼 直樹
未来社会創造研究コア 准教授 有村 誠
15:55|ポスターセッション
(コーヒーブレイク)
16:25|特別講演
新学術創成研究機構長 中村 慎一
16:55|閉会挨拶
理事(総括・改革・研究・財務担当) 向 智里
17:30|懇談会【会費制】
ANAクラウンプラザホテル金沢 3階鳳の間
石川県金沢市昭和町16-3
【 参加申込 】
どなたでもご参加いただけます。
(事前申込制/定員200名)

チラシはこちらからご覧いただけます。
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14:20|講演①「がん研究コアの研究活動と社会」
がん進展制御研究コア 教授 松本 邦夫
がん進展制御研究コアは,金沢大学がん進展制御研究所のスタッフで構成されています。同研究所は文部科学省より「がんの転移・薬剤耐性に関わる先導的共同研究拠点」として認定され,がんの悪性進展や治療に関わる研究を,国内外の研究機関・研究者と連携して世界に発信しています。同研究コアでは,がん組織の頂点にある“がん幹細胞”の研究,がんの転移や薬剤耐性をもたらす標的分子の研究,患者のがんと同じ特徴のがんをマウスに作製する先進的がんモデルの研究,治療への応用研究などが進められています。現在,「分子標的薬」と呼ばれる抗がん剤が登場し,基礎研究から治療への応用に大学等のアカデミアの役割が大きくなっています。基礎研究と臨床応用の発信を介して,社会に貢献することが私達の目標です。基礎研究から治療への応用に向けた研究活動の一部を紹介します。
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14:40|講演②「糖代謝の制御メカニズムとしての脳・肝の連携」
革新的統合バイオ研究コア 教授 井上 啓
生活習慣病は,癌・動脈硬化など死因の60%と関与し,健康寿命の延伸を妨げる主因になっています。この生活習慣病の発症や悪化は,糖代謝の制御異常と密接に関連することが知られています。健康な体では,様々な臓器が連携を取り合って働くことにより,糖代謝を極めて厳密に制御しています。特に,肝臓は,糖代謝関連臓器の要であり,実際に,肝臓の糖代謝調節の異常は,生活習慣病の発症に直結する事が知られています。
栄養・代謝研究ユニットでは,肝臓を中心とした臓器連携の仕組みを詳細に検討することによって,生活習慣病の新しい予防法・治療法の開発を目指しています。本講演では,最近明らかにした脳・肝連携の分子メカニズムを中心として,本研究ユニットの研究を紹介します。
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15:15|講演③「夢の自動運転自動車の開発」
未来社会創造研究コア 准教授 菅沼 直樹
玄関を開けたら自動運転自動車に乗り,目的地を設定する。その後は運転手が操作をすることなく目的地まで自動的に安全に連れて行ってくれる,そんな夢の技術が現実に近づいています。金沢大学では,国内で先駆的に市街地での自動運転を視野に入れた自動運転システムの開発を行っており,今年2月からは国内の大学としては初となる市街地の自動運転自動車による公道走行試験を開始しました。本講演では,この自動運転自動車の概要と公道走行の様子について紹介します。
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15:35|講演④「ソフトな国際協力 −文化遺産を活用した未来社会の創造−」
未来社会創造研究コア 准教授 有村 誠
研究ユニット「文化遺産国際協力ネットワーキング」は,文化遺産の保護・継承や公開・活用に関して,国際的な協力体制を築くことを目標としています。本研究ユニット・メンバーの活動の舞台は,中米からユーラシア大陸の各地と世界中に広がっており,その研究対象や手法はきわめて多彩です。その一方で,メンバーの活動には国際協力という共通した側面があります。私たちの研究は,現地の人々と協力し調査研究や各種活動を行うことで,様々な形で地域社会に貢献し,いわば日本の「ソフトな国際協力」を担ってきました。世界の文化遺産には,未だ価値が十分に理解されていないもの,あるいは消滅の危機に瀕したものが数多く存在します。こうした文化遺産に対しては,地域の事情に即した,文化遺産の保護や活用に関する新たな取り組みが必要です。本講演では本研究ユニットの取り組みと今後の展望について紹介します。
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16:25|特別講演「考古学の壁を打ちやぶる −新学術領域研究「総合稲作文明学」がめざすもの−」
新学術創成研究機構長 教授 中村 慎一
われわれが科研費・新学術領域研究に申請した研究領域「稲作と中国文明-総合稲作文明学の新構築-」が,今年度の人文・社会系としては全国で唯一新規採択されました。いわゆる世界四大文明のうち今日まで命脈を保っているのは中国文明のみです。その強靭なレジリアンスの源泉は,黄河流域の麦作地帯と長江流域の稲作地帯という「二重構造」にあるのではないかとわれわれは見通しをつけました。そのメカニズムを解明すれば,これからの持続可能な文明社会の構築について提言を行うことが可能になるはずです。具体的には,①中国におけるイネ栽培化プロセスの高精度復元,②長江流域の新石器時代稲作文明の興亡にかかる原因究明,③青銅器時代以降の中国文明において稲作文明が果たした役割の解明,の3点が中心テーマです。考古学を中心に,歴史学,地理学,植物学,動物学,人類学,遺伝学,農学,地球化学,年代学などを総動員し,中国文明論の刷新に挑みます。その目標達成のための研究戦略の一端を紹介します。